当院は根本の調整(全身治療)を目的とします。

からだに現れた種々の症状を軽減するだけの対症療法では根本的な改善をはかることはできません。 病の本質はどこにあるかを徹底して追求して、根本からの改善に努めます。

対症療法的な「標」(局所)に対するアプローチのみでは、

 同じ苦痛が繰り返される
 局所の治療では、症状がすぐに元にもどってしまう
 次から次へと色々な症状が現れる
 改善への方向性がみえないまま、通院を繰り返している

といった状態から抜け出せないままです。

本質的な改善に向け、「全身」を調整するからこそ、「局所」の症状がきえていき、からだは強い方向へと変化していきます。

根本的な問題解決に向けての4つのポイント!

①原因がどこにあるのかを突き止めます

鍼灸療法は、症候と生体の反応を詳細に観察して対応するものであり、その根本の考え方は、病気は生体のホメオスターシスの乱れで発症するという認識に立脚しています。生体の生理機能の歪みによる症候や病態をとらえて、その証を決定し、証に沿った鍼灸治療をほどこして生体の生理機能の回復をはかり、病気を治癒させる力(自然治癒力)をつけさせます。

例えば、『丸椅子から転落し、骨が折れたのではと思うほどの強い衝撃でお尻を強打し、痛みで息もしばらくできなかった腰痛』の場合、たとえ患者さんの現在の訴えが腰と仙骨の周辺であったとしてもアプローチすべき根本・本質は他のポイントにあるかもしれません。

このケースでは、転落などの外的な圧力により内臓の「大腸」が揺さぶりを受け、痛みを引き起こしてしまい、転落後2週間たっても歩くことが困難な状態が続いていました。この症例の場合、上腕診や腹診の反応、東洋医学的診断などの一定の手順に沿って検査することにより【背骨ではなく、内臓の大腸に原因がある】ことが割り出せました。症候と生体の反応を正しく認識できれば、間違いなく改善に向うことができます。

上記のケースでは、鍼治療3回で大腸の反応点が消えるに従い、大腸のデルマトーム上に出ていた広範囲の腰痛もなくなり、日常生活を取り戻すことができた。

当院では原因追求に向け、総合的な考察により、局所ではない「体全体」「病全体」の立場より施術方針を決定します。全身の不調が回復すれば、局所病変も自然と治癒していきます。

②治癒のための、最善の施術方法の選択

体質などを考慮の上、最適な経絡経穴、刺激量、刺激方法を選択し、改善に導きます。
長年の臨床経験をもとに、治癒に向けてはり・お灸・手技療法から患者さまにあった治療を進めていきます。

③丁寧なコミュニケーションを心掛けます

【からだにどんな問題が起きているか】
【その根本原因が何か】
【どのようにその問題を解決していくか】

これらの情報をわかりやすくお伝えします。丁寧なコミュニケーションにより患者さんが、施術者がこれから行うことを知り、納得した上で、施術に同意していただくことは改善の方向に近づくのを助長してくれます。

予約制でプライバシーを考慮したスペースですので安心して何でもお話しいただけます。

④患者力をサポート

症状が慢性化した患者さんの持つ悩みは共通しています。

ストレス・食習慣・運動習慣・睡眠・疲労・こわばり・感情障害・コミュニケーション・消化器症状などが共通した課題です。

患者力をどうつけるかが解決に役立つものとなります。痛みをなくすために本当に必要なこと、 自分の痛みを知ること、食事や生活習慣(考え方)、エクササイズ(Robert Fulford,D.O.の発案および厚意による。)などの自宅でできる取り組み、養生法(灸)などトータルに取り組んでいます。 

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