ストレスが起こる状態であると、ぴんと張った緊張は全身において感じられます。 人によっては心臓近く、またはお腹に、骨盤においてもつよい緊張を感じるかもしれません。
リズミカルな動きの停滞状態は、とくに自律性器官の活動性、運動性のブロックをもたらします。
—交感神経系が優位—短縮・末梢からの血流の引込め・青白さ・痛み・不安
—副交感神経系が優位—伸張・《動脈系の》充血・リラックス・喜び
さらには、この停滞状態にあることは、腹部の緊張による呼吸作用の機能低下にもつながります。
(つよいストレスを予想したとき を想像してみてください)
「本能的に人は息を飲み、この状態を続けることになります。しかしこの状態をし続けることはできないので、やがてふたたび息を吐きます。」しかしながら不完全で浅い息を吐くことは、横隔膜における制限をつくりだすこととなります。
呼吸作用の低下があれば、それだけ生命維持にたいして必要とされる量を生み出すだけの酸素を供給することも難しくなります。そのほか横隔膜の動きの制限は、右方の肝臓(血液の復興をもたらす器官)、左方の脾臓(防衛の器官)などにも影響を与えます。
このようにストレスに特有の固着は、運動の流動性の制限、自律性の慢性の不均衡、呼吸作用の機能低下をもたらします。
鍼灸治療は、リラックス効果を促す最適なアプローチ法です。当院ではこのような−からだの秩序の乱れをもたらすものに対し、全身の筋骨格・東洋医学的な観点からのバランスを整え、本来の状態へと導きます。