むち打ち症は、自動車事故や頭部からの転倒、頸部に何らかの原因で負荷がかかったときなど、衝突により頸椎部がむちのように「しなる運動」を起こすことによる、頸部の筋肉・靭帯・椎間板・血管・神経などの組織が損傷されたものをいいます。「外傷性頸部症候群」とも呼ばれます。

受傷直後は、疼痛がないとこともあるが、翌日より首・背中部分に痛みが起こり、首を前後に、または左右に動かすなどをしたときに、痛みの増強・頭痛などがみられる。その後次第に症状は消失するが、自律神経症状を慢性的に訴えるものがある

1⃣首から肩の痛み 2⃣首の運動制限 3⃣手のしびれ 4⃣後頭部の痛み 5⃣目のかすみ 6⃣むかつきー吐き気 7⃣頭重感 8⃣めまい・耳鳴り 9⃣疲れやすい

他人には理解できないもの、たとえばレントゲン写真や心電図、脳波、筋電図などでは明らかにできない愁訴が多い

むち打ち症への鍼灸治療

むち打ち症の多くのケースでは、急性期には頸椎カラーを装着し、頸椎部の安静固定をはかるというものであります。しかし、急性期でも頸椎骨や椎間板に損傷がないものに関しては、鍼灸治療を始めると非常に効果的です。

当院に来院されたむち打ち症を訴えられる患者さんは、賠償保険手続きのために整形外科を受診していましたが、症状の改善がいまいちであり、受傷より数か月後に鍼灸治療を受けられました。慢性的な後頚部痛・頭痛・腰痛を訴えられていましたが、YNSA(山元式新頭針療法)による一度の鍼治療で劇的に痛みが消失したとの事(むち打ち損傷によりできたむくみ・ブロックの消失)。その後4週間後に来院された際には、身体の調子もよく元気に動けているとの報告をいただきました。是非ご相談ください。