日常生活での「座りすぎ」
ほとんどの患者さんに共通することは、日常生活での「座りすぎている」ということからくる、骨盤への圧縮の結果、 誰もが骨盤の施術を必要としているということです。
いろいろなポジションにおける脊椎にかかる圧を計測する有名な研究でも、一番圧がかかるポジションは、ランニングや歩行やしゃがむ動作よりも、「座っている」ということでした。
イスのない文化では、腰痛がない、ヘルニアがない、痔もない、骨盤の問題も生じにくいということです。
骨盤の歪みによる影響
当院でも「骨盤がおかしい」と訴える患者さんは多数おられます。
骨盤を形成する仙骨の適確な修正は、非常に重要です。
V字形(くさび形)の仙骨は、骨のからだ構造の要(かなめ)であると考えられるものです。仙骨は、腸骨の間で靭帯のハンモックの中でゆられています。また仙骨は寛骨臼の間の体重負荷の主軸に、靭帯を通して体重を伝えています。
この主軸の異常は、姿勢異常の所見で示されるように、からだのメカニズムすべてを変えることになります。位置上、仙骨の障害は、
—仙骨を通過する神経を乱す
—仙骨の前正面にある神経叢を乱す
—頭側の構造・機能への影響 ‥。
それによって、痛みだけでなく、内分泌の機能のアンバランスさ、自律神経支配の障害などへと発展していく可能性があります。
正常なからだ構造の維持と、からだ機能の増進
当院での脊柱管狭窄症へのアプローチ法一覧
• パーカッション・バイブレーター
『Touch of Life(邦題:いのちの輝き)』の著者であるロバート・フルフォードD.O.が開発した回転運動を上下運動に変換したマッサージ器具。
生命としての人体は、「電磁場的な存在」であるといえます。その一面として現代医学においても特定の電磁場の周波数を用いて骨や皮膚の再生の提案がされています。
組織にダメージが起こると、電流が生じ身体の組織に「傷や凹み」が残されます。本アプローチでは、異常なトラウマをみつけてチューニングし、かたよりのない状態にします。
• YNSA(山元式頭鍼療法)
「YNSA」は脳を刺激して、中枢神経や脳のさまざまな器官、自律神経や脳神経に大きく働きかけます。よってこれらの症状に、大きな効果をもたらすことがはっきりとわかります。
「YNSA」では、手や足など体の部位とつながる【基本点】、額にある目、鼻、耳、口につながる【感覚点】、大脳や小脳、脳幹とつながる【脳点】、心臓、胃、肝臓といった内臓につながる【Y点】、視覚や嗅覚、聴覚などの感覚や顔面の筋肉をコントロールする視神経や三叉神経、顔面神経などにつながる【12脳神経点】などを用い、さまざまな症状にアプローチします。
• 平田氏(十二反応)帯 熱針刺激療法
1920年代に京都府立医科大学に学んだ平田内蔵吉先生は、西洋医学を捨て、家庭療法の普及運動家として生きた人です。内臓体性反射の理論や様々な体表刺激療法、生物の電位的な証明、および東洋医学の考え方を組み合わせて、独自の平田氏(十二反応)帯という分布区域を考案しました。
体幹、四肢、頸部、頭部、顔面はそれぞれ12の円筒状に区分されます。
12の円筒状は気管支・肺・心臓・肝臓・胆のう(膵臓の外分泌部)・脾臓(膵臓の内分泌)・胃・腎臓・大腸・小腸・膀胱・生殖器の各ゾーンに分けられます。
平田式内蔵十二反応帯と、縦の線経絡の組み合わせにより、東洋医学的診断や鍼灸治療ポイントを割り出すことが可能となります。
体表から内臓に作用を及ぼす各領帯の治療ポイントに、セラミック電気温灸器・使い捨てはりを使用します。
以上のようなアプローチ法を組み合わせて鍼灸治療します。当院では骨の位置上の構造だけでなく、骨盤に関連する自律神経上の障害の経路も踏まえ総合的にアプローチしていきます。効果的なアプローチ法があります。是非ご相談ください。