鍼灸の適応となるもの

かぜ症候群に起因して生じるセキや喉の痛みが、鍼灸の適応になりますが、アレルギー性鼻炎やアレルギー性気管支喘息によるセキ、気管支炎などによる湿性咳嗽も程度により鍼灸の対象になります。

風邪イメージ写真

鍼灸施術について

当院でのかぜ症候群に続く、のどの奥の嚥下痛の患者さんのケースをご紹介します。

YNSA(山元式新頭針)合谷診により脳点・頸椎・胸椎・腰椎の反応部位への鍼治療を実施。個人的な見解としては、血液循環の異常、さかのぼって自律神経の異常への非常に効果的なアプローになると考えられます。

次に腹診および首診にて関係ある臓腑の機能失調を改善するため鑑別された、YNSA肺点(舌咽神経)および肺・気管支のデルマトームへの局所の鍼灸によるアプローチを実施しました。この時点(施術開始から30分経過)で、鼻呼吸がしにくい/胸の上部の痛み/瞼の重さ/頭痛などはほぼ解消されたとのことでしたが、扁桃炎によるつばを飲み込んだ時の痛みがまだ残るとのことでしたので、扁桃炎への※1 特効穴への深谷式お灸を実施。つばを 飲み込んでもあたりがなく、痛みも感じないとの事。以上、鍼灸施術が非常に有効であったケースをご紹介させていただきました。

※1 特効穴とはある病気のために苦しんでいるものに対して特定の経穴を選んで、それに灸を施すと、その苦痛とする症候を即効的あるいは短期間のうちに、頓座させてしまうことをいいます。これを特殊穴、または特効穴、あるいは名灸穴と称しています。扁桃炎の特効穴は足の太陰脾経の井穴隠白となります。

かぜ症候群への灸の様々な使い方

▫️「急に背中に寒気がして、いつもより頭が重いな」かぜの引き始めかな?このような段階では大椎(だいつい)、風門(ふうもん)などへのお灸刺激が非常に有効です。

▫️かぜ症候群のあと1週間〜2週間続くせきの場合、大腸経の曲池(きょくち)の変動穴。

▫️かぜ症候群に続く、咽頭の自発痛と嚥下痛のケースでは、隠白(いんぱく)の変動穴。

▫️扁桃炎によるのどの強い痛みのケースでは、隠白(いんぱく)の変動穴、合谷(ごうこく)、尺沢(しゃくたく)などへのお灸刺激が有効です。

正確にツボを取穴することが何より重要です!是非ご相談ください。

・参考文献:「お灸で病気を治した話」/深谷伊三郎/鍼灸之世界社