肩こりの症状とは?

首筋、首の付け根から肩甲部の筋肉が重だるく、張った感じ、鈍痛を伴う状態で、頭痛や吐き気、歯が浮いた感じなどが合わさります。


肩こりは体調が変化していることを知らせる重要なアラーム・サインです。難病の一つ線維筋痛症も、肩こりから筋肉の硬直が進展します。

はりとお灸 おち治療院 肩こりイメージ画像

肩こりの原因

現代医学的においての発症のメカニズムについては、筋肉の疲労・神経の過剰刺激・自律神経失調などがきっかけとなり、交感神経系の過緊張が起こり、その結果として血管の収縮・筋の血行障害などが起こり、症状を引き起こすとされています。また、肩こりの成立機序として、整形外科的・内科的・眼科的・耳鼻科的など様々な領域からの原因が考えられます。

肩こりに似た症状をもたらすものとして、肺疾患や心疾患に起因するもの副鼻腔炎などは注意が必要であり、専門医の受診が必要となります。

当院での肩こりへのアプローチ法一覧

• YNSA(山元式頭鍼療法)

「YNSA」は脳を刺激して、中枢神経や脳のさまざまな器官、自律神経や脳神経に大きく働きかけます。よってこれらの症状に、大きな効果をもたらすことがはっきりとわかります。

「YNSA」では、手や足など体の部位とつながる【基本点】、額にある目、鼻、耳、口につながる【感覚点】、大脳や小脳、脳幹とつながる【脳点】、心臓、胃、肝臓といった内臓につながる【Y点】、視覚や嗅覚、聴覚などの感覚や顔面の筋肉をコントロールする視神経や三叉神経、顔面神経などにつながる【12脳神経点】などを用い、さまざまな症状にアプローチします。

YNSAは即効性があり、効果が優れています。

肩こり・胸の詰まりに悩まされていた患者さんにYNSA(山元式頭鍼療法)の手順に従い基本点→Y点「肝」→Y点「心」のアプローチをしたところ、瞬間的に「目がクリアーになり、肩こりもなんとも無くなった。」と喜びの声をいただきました。YNSAは的確なツボをとらえるとこのように即効性を示します。

• 平田式十二反応帯

平田式内蔵十二反応帯により脊髄レベル(脊髄・内臓)の熱鍼治療を進めます。

電位的な異常をともなう分節へセラミック電気温灸器・使い捨てはり、円皮針などを使用します。

平田式十二反応帯
• パーカッション・バイブレーター

ロバート・フルフォードD.O.が開発した回転運動を上下運動に変換したマッサージ器具。

生命としての人体は、「電磁場的な存在」であるといえます。その一面として現代医学においても特定の電磁場の周波数を用いて骨や皮膚の再生の提案がされています。

組織にダメージが起こると、電流が生じ身体の組織に「傷や凹み」が残されます。本アプローチでは、異常なトラウマをみつけてチューニングし、かたよりのない状態にします。

首周辺部は脳への血管と神経の重要な通り道であることからも、後頭部の筋肉・僧帽筋・肩甲骨に付着する筋肉・胸鎖乳突筋・背骨の直立筋などの直接のアプローチにより、このエリアの制限をなくしておくことも重要です。

• 深谷式お灸法

お灸の治療にあたり、適切な経穴の検出、施灸量を考慮し、施術を行います。直接的にツボを熱刺激する際には、もぐさと皮膚の間に灸点紙シールをあて、1ミリ以下の穴を通して熱刺激を行います、多少赤くなることはあっても、目立つ痕を残すことはありませんので、ご安心下さい。

施灸の実際
• 棒灸(ぼう灸)&MT温灸器

棒状の灸の一端に火をつけ、それを皮膚に直接つけないで、ツボに近づけたり遠ざけたりしながら、温度を加減して行う手法になります。皮膚の表面が赤味を帯びてきて(フレア現象)、体の中に温かみがしみ通るように感じたら、その時点で終了します。非常に気持ちの良いものです。

温灸器の中にねりモグサが入っています。温灸をする部位に薄い布をあて動かしながら温灸マッサージを行います。

温灸施術の道具

肩こりの鍼灸治療の一例

当院には、中学生から高齢の方まで、身体的・心理的疲労に起因する肩こりを訴え来院されます。多くのケースでは、YNSA(山元式新頭針療法)をベースに基本点や内臓点・脳点・感覚点などを使用し、訴えの症状を改善します。

身体的な硬結や圧痛が取れた後も、「何となくどこかわからないが詰まっている」といった精神安定や自律神経調節が必要なケースも多いですが、しっかりと身体の反応をモニターしながら、関連するアプローチ点を見つけていきます。一度のアプローチで「軽くて、何も感じなくなった」との感想を多く頂いています。

また東洋医学的な考察を踏まえたアプローチも実践しています。先人の長い経験のうちに導き出された「証」、【肝血虚】【気滞血瘀】などの肩こりに関する考察は現代でも同じ法則で運用されており、非常に有効な手段となります。東洋医学的分類による「肝」「心」は肩こりと密接に関連する臓腑であり、当院でも重要視します。

以上のように様々なアプローチ法の中から最適な組み合わせで施術します。ぜひご相談ください。